日記 6/18

 最近、通勤の道路が混んでいる気がする。同じ時刻に家を出ても、職場に着くのが少しずつ遅くなっている。

 信号待ちで対向車が過ぎてゆくのをぼんやり眺める。一人で通勤の人はみな無表情だ。大型トラックのフロントガラスに"ALWAYS☆幸せはいつもここに!"と大きく書かれているのを読む。

 

 古本屋で木山捷平の話をする。彼は随筆のような本を読んだとのことで、おれは影響されて図書館で短編集を借りてきた。随筆の内容をかいつまんで聞いたところでは、おれが読んでいるのは確かにそいつが書いたであろう小説だなと思った。良い作家を教えてもらった。

 

 なんとなく回転すし屋に寄って帰る。給料日前だ。コロナ対策の緩みよりも財布の緩みを心配する必要がある。