日記 8/13

 4日間のお盆休みが始まった。早速本を読みながら昼寝をしてしまった。今年は実家に帰ることはできないのだ。

 

 何年か前、実家で録画してもらった衛星放送の"風街ろまん"をメンバーが振り返る特集番組を見たときのことを思い出した。「風街」とは何だったのか、というくだりで、そのアイディアの基にオリンピックを機に失われてゆく東京の風景があったことを知った。たしか、奪われた、という表現も使われていたと思う。それはファンには周知のことだったかもしれないが、おれははっぴいえんどについてあまり知らないから、日本の音楽の重要作にそういうテーマがあったことに驚いた。

 自分が生まれる前のオリンピックについて、普通に生活していたら、マスメディアのきわめて肯定的な情報だけに触れていた。そうでない暗い側面をテーマにした作品が、不朽の名作としていつの間にか自分の耳にも届いていることは、とても重要なことだと思った。