4月28日(日)

 天気予報で、今日はぐっと気温が上がると言われていた。そんな日でも涼しい部屋の中で、一日過ごすのも悪くはないのかもしれない。午前中は、数年ほったらかしていた靴の手入れをした。しかし自分は今日、出かけたい気分だった。はやる気持ちに沿わず、行きたい所は無い。行きたい所、居たい所は本当に無くなった。

 昼過ぎに、何年も前に一度行ったことのある海沿いのカフェに行き、コーヒーを啜ることに決めた。高速道路に入り、短い区間で事故を3回見た。渋滞をすり抜けて北へ。パーキングでは、水とレモンアイス。

 昼下がりのカフェの駐車場は満車だった。一旦、小さな港へ寄り道した。Mは石を拾う。岩場に蟹がいる。大きな網を持った中年女性がうろうろしている。再訪したカフェは、以前とレイアウトが変わっていた。客席が少し増えた気がする。自分たちは普通のテーブル席だったが、奥の部屋にはカップルシートのような席がいくつかあり、落ち着かない。客が多いせいか、店員は手が足りなさそうだった。菓子とコーヒーはおいしい。古本を1冊買った。レコードはやめておいた。

 暗くなった帰路も渋滞した。海浜公園や水族館を楽しんだ人達だろう。停止はしなかったので、それほどストレスを感じなかった。帰りはおれが運転手、久しぶりにMと長めの会話をした。その中で気付いたことを、信じてみようと思った。