日記 8/23

 休日。掃除、洗濯。午後に買い物に出かけた。日差しを受けた葉の色が、既に青々というよりも、黄味がかったような暖かみを徐々に帯びてきている。稲穂の色形が綺麗だ。

 

 夏も終わりが近い頃になると"Bustin' Down The Door"という映画を見たくなる。日本公開は2009年だからもう10年以上も前、たしか今は無きシアターNで観た。フィルム上映だった。今はブルーレイで見るが、いつかまた映画館で観たい作品だ。

 1970年代に世界で初めてプロサーファーになった人たちのドキュメンタリー作品で、各地からハワイに集まった若者たちが競い合ってサーフィンの腕を磨いたエピソードと、触れることがタブー視すらされていた当時の地元サーファーとのトラブルについて、当事者たちが語る。

 なぜこの上映に惹かれたのかも思い出せないほど、おれはサーフィンの知識が全く無かった。少ない客はサーファーらしき雰囲気の人達で、自分が場違いな気がしたのを覚えている。なので想像を絶するノースショアの巨大な波の映像には度肝を抜かれた。何度見てもため息が出る。

 トラブル解決の経緯とその後の彼らを見ると、励まされるところがあるし、ラストシーンがとても切ない。今ではあまり話題には上らないけれど好きな映画だ。

 これを見て、サーフィンを始めることは無かったものの、ドキュメンタリー映画に楽しみを見つけたきっかけのような気がしている。

 


バスティン・ダウン・ザ・ドア(予告編2) BUSTIN' DOWN THE DOOR