マイルスを聴いた時のこと

　高校くらいの頃に選んだマイルスのライブ盤。白人だらけの聴衆の前で、白人のロックバンドの前座として出演した、とライナーノーツに書いてある。

　若い自分は音楽以上にそのストーリーに思うところがあった。ロックは体制に反抗する音楽というイメージをぼんやり持っていたが、視点が変われば逆の立場にもなり得るのか。一つの見方だけで全てを分かることはできない、と思った。

　人種も年齢も関係ない編成だ。今でもたまに聴く。