日記 7/2

 退社後、渋滞をかき分けて役所に手続きに行ったが、一悶着あり目的を果たせたなかった。すぐさま古本屋に向かい話を聞いてもらうことで、余計なモヤモヤを抱えずに済んだ。家に帰って話相手がいるのに憧れる。たまに電話で話す親が去った後、おれはどうするのか。

 おれは客としての矜持を持っていようと思っていたが、財布にお金が無かったのでその矜持とやらは既にハリボテであった。

 仕事に就いて3ヶ月が過ぎた。しかし気持ちは無職の時の状態を引きずっている。いつか何か店をやりたいと思っているが、それはどういう場所なのか、なかなかイメージができない。のんびり考えればいいさとも思うし、年齢的に急がなければとも思う。毎日空虚に考え込みながらも、だらしなく居眠りをするばかりだ。