日記 10/21

 晴れた日にたとえ定時に帰れるとしても、外に出るともう辺りは暗くなってきている。もう少し陽や風に当たる時間が欲しい。未だにそんな無職の気分が抜けないおれは、昼休みに職場を抜け出して散歩に出た。

 疎らに工場がある以外は本当に何も無いし、道路を通る車も無い。日向でスマホを見ている隣の工場のおっさんがいる。引き返してくると、そのおっさんは突っ伏して居眠りしていた。缶コーヒーでも買うべきところだったが、自販機は見当たらなかった。