12/22

 なんだか今年はあまり年末の感じがしない。仕事も平常通りだし、今年は毎日世間話をするような間柄の相手もいないからだろうか。急に訪れた本格的な寒さは、年末というよりも年明け以降の時期を思い起こさせる。

 昨日は冬至だった。もしも一年間の環状線に始発駅終点駅を例えるなら、おれはこの日を選ぶと思う。終わりのゼロ点に帰り着いたという感慨と、ここからまた少しずつ日が長くなっていくのだという出立のような改まった気分を感じる。


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