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 今日は午後から出勤して、深夜まで仕事。長い一日だ。

 首都圏の緊急事態宣言によって、あちこちの営業状況の変更が聞こえてくる。仕方がないけれど悔しい、という意見が添えられていることもある。人生をかけてやっている仕事を軽んじられたような扱いをされているのなら、受け入れがたいのは当然だと思う。

 自分は元々人とたくさん密接する行動をあまりしないので、生活が大きく変わるとか過度なストレスを感じるという影響を受けていない(と思っている)。それでも最近、買い物で入った店や散歩の風景で、マスクをしていない人を見かけると、ある意味前時代的な懐かしいようなものとして捉えているようなところもあるのに気付く。新しい生活様式がどうのこうのという話ではなく、例えば店に入っても、これまで通りの普通の買い物のはずなのに、大げさに言うと少し前の時代をテーマにしたアトラクションでも体験しているような気分が少し混じっている。おそらくマスク着用や手指の消毒などのプロセスも、入場チケットを買ったような気分にさせている。

 自分は流行や最新の情報には鈍感で、愛着に絆されて行動する古くさい人間だと自認していたけれど、意識は案外あっさり流されてるもんだなと思えてくる。当然マスクも仕切り板も無くて済む方が好ましいけれど、いつかそこに戻ることができるのだろうか。