日記 6/29

 ここ数日めまいがする。ひどい時は、まっすぐ歩くのに集中が要る。この手の症状は、医者に行ったとしても、よく分からないから様子を見ろ、よく寝ろ、ちゃんと食え、と言われるような気がする。

 

 The White Stripesの"Under Blackpool Lights"は、代表作"Elephant"発表後の2004年にリリースされたライブ映像作品で、今も定期的に見たくなる。この世代で最も輝いたバンドのひとつと思っているが、当時は東北の実家に住んでいたから、海外ミュージシャンのライブなんて見に行くのはとても難しくて、この作品が発売された時すぐに買った。それほど高くなかった気がする。

 シンプル極まる編成にブルーズを詰め込んだ26曲が70分ちょっとで演奏される。ぼんやり見ていても、気づいたら拳に力が入っているような熱がある。たった2人なのに、バンド演奏の妙みたいなものが確かに感じられる。

 最後に演奏するトラディショナルの曲で、ジャックが客に「He's looking for a home」と歌ってもらうシーンがある。ジャックは嬉しそうな良い表情をしていて、何度も見ててもなぜかいつも泣きそうになる。Leadbellyのバージョンのカバーらしい。