1/15

 クレジットカードの請求明細が来て、今月はもうレコードには手を出すまいと誓う。誓った先から通販レコードショップは毎日チェックしている。そういう時に限って、欲しかった盤がけっこう出てくる。給料日まで、まだしばらくある。

 ここのところ、去年出た中で好きだった本や音楽を振り返ろうとしていたけれど、他の人がやっているみたいにまとまらない。言うほどたくさんに触れているわけではないし、そもそも特に造詣が深いものもない。

 ところで気になったのはわが国の音楽のこと。だいぶ前から熱心に国内のポップスを聴いているとは言えないけれど、それにしたって昨年は存在感が無さすぎた気がする。なんだかんだと移ろう流行はあれど、そういうのはやはり空騒ぎに過ぎないのか。市井の生活に寄り添う隣人としての自国のタフなポップミュージックなんて、幻想なんだろうか。あるいは自分が、遠くから小さな声で文句を付けるだけの嫌なおっさんになりつつあるだけなのか。

 どうも考えが誇大かつ卑屈になりがちなので、早く寝ることにする。