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 Jim Hallの1970年代のアルバム"Commitment"。参加メンバーとして、Tommy FlanaganArt FarmerRon Carterなどの名手が名前を連ねている。中古屋で安かったから買ってきて初めて聴いた時は、上品でリラックス感があるけどなんだかおとなしすぎるような物足りない感じで、一度かけたきりだった。しかし今日なんとなく、気持ちの良さそうな音量に真面目に調整して鳴らしてみると、随分違った印象になった。言葉で表現しようとすると、グルーブやダイナミズムというような、最初は全く意識しなかった言葉が浮かんでくる。曲によって違う編成のおもしろさもあり、そのどれでもプレイヤー同士の間合いの交感が感じられる。Tommy Flanaganとのデュオ曲が特に好きだった。

 普段は音がちょうど自分に届くくらいかそれより小さめの音量にして聴くことが多いけど、自分よりも後ろに突き抜けるくらいが気持ち良く聴けるアルバムだと思った。もっとでかくすると更に良いのかもしれないが、今もう夜だしそれは休日の楽しみにしよう。