日記 9/19

 結婚したから話を聞きに来いという同級生のところへ車で行った。朝からひたすら運転していると、心に負荷をかけているあれやこれやが頭の中を巡る。考えても仕方ない、なのに考えることしかできない、そんなことばかりが。久しぶりに会った同級生からは、ほとんど仕事の話ばかりを聞かされた。昼食は奢ってくれた。

 家族を作ったり会社でキャリアを積んだり、多くはない知人たちから節目で話を聞かされると、おれも我が身を振り返らないでもない。しかし結局おれはそれらの分野でうまく立ち回る素質がないし、いっそのことこれからもおれはなるべく何も変わらずにいて、道端のお地蔵さまみたいな顔をしているのがいいのかもしれない。

 車のラジオからスライが流れて、やっぱかっこいいなと思った。

 

 日が落ちる前に帰宅して、祖父の訃報を受け取った。