姉の誕生日。
今月の家賃、光熱費を払い終えた。車の保険料は引き落とし。別に払えなくなる心配があるわけではないが、なんとなく一区切りでホッとする。
海には ホラ何がある そこには ただ人生が
まるまるバカらしくなるような 丸裸の歴史があるのだ
"侘び助" 井上陽水奥田民生
なんとなくもやもやした気が溜まっているのを感じ、気ままに音楽をかけながら午後からドライブへ出た。ひたすら移動していると落ち着く。行きたい場所なんて無い。海へ行くしかないのだ。出かけた時は暑いくらいに晴れていて、着いた頃には今にも降りそうで、そんなことは問題ではなくて。
波は高く、海風に当たっていると座っていても体力を奪われる。遠く沖では雨が降っているのだろう、短い虹が伸びたり縮んだり、2本になったり1本になったり。それでもまばらにいる人はあまり帰る気配がない。おれよりずっと長く居る。おれは手持無沙汰で買ったペットボトルの水を二口くらい飲んで車に戻った。帽子も服も潮風でくたくたになった。
こうして文字にすると(文字にすることも含めて)いい年齢してどうかと思うけれど、誰に迷惑かけるでもなし、たまにはまあいいかと思う。