渡世

 寒の戻りの金曜日。朝、出発時は8℃を指した車の温度計は、帰りに4℃になっていた。4℃ってこんなに寒かったっけ。体感温度は相対的なものだ。

 どうも最近職場で嫌がらせを受けている。おれが入るずっと前からそういうことを楽しみとしているグループがあり、直近辞めた一人はそれが原因だったと聞いたから、次の標的としておれが選ばれつつあるのかもしれない。ほとんど話したことも無いのに不思議なことだが、適当にいなしつつ勝手にやってろとしか思わない。しかしそこに向かうと胸やけのような感覚が消えず、毎日気分は悪い。こんな年齢になって、自分がこういう立場に置かれるとは思っていなかった。

 身近でも遠い土地でも、世の中を見渡すと、まるで小学校の教室のような構図があちこちで見られる。もっとずっと単純に、優しさだけで人と付き合うことはできないだろうか。そのためなら、おれは少しくらい背伸びしてもいい気がしている。

 ヤマザキ春のパンまつりのシールの点数が貯まった。達成感。