独り

 SNSで、本を読むことについて「~急がずにゆっくり読むことと、本を読むことで人とつながるのではなく、むしろ孤独になるということが重要だと~」と書かれている投稿を見かけた。自分が、苦手なくせに本を読もうとする、その理由のひとつとして、勝手に共感を覚えた。実のある読書体験を振り返ると、その時間は本質的にいつも孤独だった。

 本末は転倒するが、読書以外にも孤独になる手段を、いつも探しているような気がする。単に孤独という言葉に落とし込んでいいのかは分からない。しかし自分は生活する上で、自然とそういうものに必要性を感じている。それは何故なのかという問いもまた、たまに考えると何かしら気付くことがあると思っている。