6月4日

 日曜、休日。季節の変化に立ち遅れた体に、怠さがある。いちいちエイと気を入れなければ動けない。毎年のことだ。立ち遅れないやり方はあるのか?日が長いのは嬉しい。

 馴染みの店の番をするため、昼に家を出る。シャッターを開けて、照明を付け、レジ金や店主の書置きなどを確認する。回を重ねて慣れてきて、適当になってしまっていないかと不安になる。開店から3時間弱、ひとりもやって来やしない。シャッター、開いてるよなと何度も不安になるも、その後はぽつりぽつりと来客があった。本、音源、Tシャツ、ほとんどの人が何かを買っていく。古物以外が売れたので、売り上げの額面は上がった。利益としてはどうなのだろう、分からない。日曜恒例の観光目当てのような客は少なくて、ちょうどいい感じに役割を果たせたのではないかという気がした。Tシャツは、店の普段の客層とは雰囲気の違うカップル2組が買って行った。フーンと思っていると、閉店間際に近所の古着屋の店主が寄ってくれて、彼が着ているのを見て欲しくなって買いに来てくれた客だったということを控えめに話してくれた。ミステリの解決編のような楽しさのままにレジ金を数えて、少し慌て気味で店を後にした。早く寝たかった。