今年のスワローズ

 自分のことも世の中のことも、かっこつけて言うと真綿で首を絞められるような思いで日々を過ごしている。締められているのか絞めているのか。まあそういう時期ではあるが、今年はスワローズがここまで出来過ぎなくらいの良い成績を残していて、そのことが少し励ましてくれる。スポーツの一チームにこれだけ自分が思い入れているとはずっと気付いてなかったし、長年応援してきたチームが調子いいとこういう気分になるんだなというのも初めてのことだ。今日は地元出身で生え抜きのベテラン石川投手が先発し、ゲームを作って勝ち投手になった。年齢を重ねてさすがに多い球数は投げなくなったが、連勝したもののややリリーフを使いづらい三連戦の最終日に、しっかり7回を投げ切ったのは頭が下がる。まだまだ頼り甲斐があるな。若い選手たちが活躍するのも楽しいけれど、低迷期を乗り越えた選手が躍動しているのを見るのも感慨が湧く。

 今シーズンはまだ半分以上残っているので結末は分からない。だが今季は、本当に毎試合誰が活躍してどういう試合をするのか、予想がつかないところがあり、どうにかこうにか勝っていくんじゃないかという希望を持てている。その戦いぶりは、課題に取り組むやり方は一つじゃないし、目的を見据えて伸び伸び楽しくやればいい、そういうことを教えてくれる気がする。