2021-01-01から1年間の記事一覧

3/20

土曜日、休日。春分の日、そう気付いたのは夕方だった。天気がゆっくり崩れていき、夜になって雨が降った。 最近買った輸入中古レコードの解説文を翻訳して過ごす。音を気に入ったので背景を調べようとしたのだが、ネットでは詳しい情報が見つからず、ジャケ…

3/19

仕事は昼過ぎからなのに、予定より早く目が覚めてしまったので、世話になっているコーヒー屋の新店舗を覗きに行ってみた。数週間前の移転作業を見て想像していたよりもずっと明るくて、空間は実際より広く感じた。物はあるけどさっぱりした雰囲気は、どこと…

3/18

今週は睡眠がうまく取れない。動けなくなるくらい眠いのに、布団に入ると寝付けず、眠ってもすぐに目が覚めてしまう。くらくらする。そんな感じを数日繰り返しているうちに、曜日の感覚すらぼんやりしたボンクラができあがる。 緊急事態宣言、使い方がまずす…

3/17

今週の残り3日間は夜勤。 先日、お祝いのお返しとしてカタログギフトをいただいた。カタログギフトは、普段は選ぶのがめんどくさくて何も注文しないことが多いが、今回は目についた三徳包丁に決めた。ひとりで暮らして10余年、小さな果物ナイフ1本ですべての…

3/16

いつもの店でなんとなく映画の話になった時のこと、おれが先に観ていた映画について、「あの監督の作品はコミカルすぎて良くない」という意見があった。たしかに、と思った。というか、おれは日本の封切り映画を観ると、いつも序盤でそれが気にかかって仕方…

3/15

相変わらず、喫茶店というのは不思議な商売だなと思いつつ、店の中を見渡すと、皆それぞれの時間の過ごし方をしている。スマートフォンを見ている人、本を読んでいる人、会話をしている人などが目に入る。パソコンを持ち込んで仕事をしている人は、もう少し…

3/14

日曜、休日。風が強く、洗濯物がぶんぶん振り回されていた。 昼頃に散歩に出た。近所に桜の通りがあり、もうすぐ開花しそうな気配を漂わせている。昨年、ここに引っ越してきた時は、ちょうど満開の時期だったから、桜に特別な思い入れは無くとも過ぎた一年を…

3/13

土曜日、休日。雨、風、雷。実家の姉にホワイトデーの菓子を発送した。 昨夜書店で、著名人が土曜の朝と日曜の夜に聴くべき音楽を紹介している雑誌を立ち読みした。おれが知っている音楽は10枚に1枚あるかないかぐらいで、この人たちは日ごろどれだけ多くの…

3/12

仕事はそこそこにして切り上げ、今夜はおれと同日に入社した男に食事をごちそうした。いつの間にか父親になっていたらしいので、ささやかなお祝いのつもりだ。祝ってやりたい気持ちはあるけれど、おれはこういうのをちょうどよくやるのが下手な上に、本人と…

3/11

おれの職場でも花粉症で苦しんでいる人たちをよく見るので、自分には症状が無くても、天気が良いのになんとなく外に出るのを躊躇したり窓を開けるのを控えたりしがちだ。しかし明日から天気が崩れるというので、久しぶりに昼休みに散歩に出たら、近所の工場…

3/10

昨年の4月から、街の外れの打ち捨てられたような地域にある職場に通い始めて、1年近く過ぎようとしている。おれが打ち捨てられていると思っていた地域でも、余すところなく利用しようとしている人たちはいるもので、秋くらいから巨大な壁のような何かを建設…

3/8

先週からの良くない流れを引きずりたくないなと思ってはいたけれど、それにしたって拍子抜けするくらい順調に今日の仕事は終わった。さっさと帰宅してコーヒーを飲む余裕すらあったというのに、なんだか落ち着かない。 健康診断で採血した。腕に針が刺される…

3/7

辿り着いた日曜、休日。今週は金曜日まで仕事が散々で、ぐったりだった。週の前半が夜勤だった関係で時間の感覚もあやふやで、一週間を丸ごとパスしたような、変な気持ちで週末を過ごした。 部屋でyoutubeを見ていると、自然と若い頃に好きだったロックなど…

3/4

今週の勤務時間の都合で、疲れで身体も頭も重い。あと一日を残しているが、何をしてもうまくいく気がしないような。そういう時に限って、何か新しいことを始めたくなるような。

3/1

日中は引越しの手伝い、夕方から深夜まで仕事をした。引越しは、手は足りているから来ても来なくてもよいと言われていた通り、大した役割を担う必要もなく、大半の時間は知らない誰かの小さな子供とけん玉をしたりしていた。体が硬くなっていて、重い物を扱…

2/27

少しくらい大きい音を出しても迷惑にならなそうなアパートに引っ越して、ちょっと無理してスピーカーを買って、それでもケータイの小さなスピーカーから流す曲が胸に沁みることがある。 どんなに凄い作品を何枚も聴きこんでも、友達と二人でスタジオに行って…

2/26

昼休みに、西川美和監督の新作映画の上映が近くであることを知り、仕事が終わってから観に行った。監督の映画を観るのは、10年ぶりくらいかもしれない。映画館に足を運ぶこと自体も随分久しぶりな気がして、少し緊張した。 自分がこれまで生きてきた中で抱え…

2/24

朝起きたら、City Lights Booksellers & Publishersの創業者であるLawrence Ferlinghettiが亡くなったという報が目に入った。おれはまだアメリカを訪れたことがないが、いつか初めて行くなら、この本屋がある街がいいなあと思っていた。きっと何でもないよう…

2/22

奥田民生がツアーをやっている。あらゆる工夫を凝らして、今できることをしている。これまでも音楽業界の調子がおかしい時、彼はいつも何か可能性を探り、提示してきた。それを必要以上に大きく見せようとすることはなく、いつも自身の音楽を通じて為されて…

2/21

ほとんど眠れずに朝が来た。今日が休日で助かった。日差しが暖かく、一番大きな窓を開けてマイブラなどの音楽をかけると、長かった冬ももう終わりが近いという感慨が湧いてくる。東北に居た頃は、2月にこんな気分にはならなかった。ずっと東北人の気質できた…

2/19

ここのところ寒い日ばかりは続かなくなり、少しずつ冬の終わりが感じられる。例年、少なくとも一度は風邪っぽい体調の崩し方をしていたが、この冬は今のところまだそれが無い。手洗いやマスク、人混みに行かないなどの行動が、ここまで影響するとは思ってい…

2/17

今週は生産の立ち会いが続く。立ち上げの調整で生産条件が決まってしまえば、1時間くらいおきに簡単な測定を行って品質を確認するだけだ。あとは時間まで機械を流れていく製品を異常がないか見つめているしかない。もしもトラブルが起きたとて、今のおれに…

2/14

日曜、休日。2月半ばとは思えないほど暖かい。ぼんやりしていると、あっという間に季節に置き去りにされる。 昨夜のそろそろ寝るかどうかという頃に、強い地震があった。揺れ始めはそれほどでもないかなと思いかけたが、徐々に強くなってゆき、上着を掴んで…

2/12

差別問題に関する事柄で、必ずと言っていいほど使われる「構造」という言葉。この言葉は、単に差別する者される者という対立の構図のみを表すのではなく、非常に複雑で奥が深い、最重要事項だ。あらゆる差別を構造的に捉えることができるかどうかが、果てな…

2/11

今日は遅番。昼過ぎに職場に向かっていると、途中で通り過ぎる洋菓子屋に20人くらいも並んでいるのを見かけた。木曜日なのに時間ある人多いの?と思ったところで、今日が祝日なことを思い出す。土日に付いていない祝日は久しぶりな感じがする。さすがに建国…

2/9

日は照らせども気温は上がらず、寒風の強い一日。今日は窓のある事務所に居たからそれが分かる。ここのところ仕事が暇すぎて毎日ぼんやり過ぎていく。自分で何かやることを探してもたかが知れていて、時間をドバドバ排水溝に流している気分になる。同年代が…

2/8

Jim Hallの1970年代のアルバム"Commitment"。参加メンバーとして、Tommy FlanaganやArt Farmer、Ron Carterなどの名手が名前を連ねている。中古屋で安かったから買ってきて初めて聴いた時は、上品でリラックス感があるけどなんだかおとなしすぎるような物足…

2/7

天候穏やかな日曜、休日。2月も早くも一週間が過ぎた。 朝からレコードをとっかえひっかえして、盤上のごみを拭き取ったりしていたけれど、なかなかノイズが減らなかった。音質に過剰に入れ込みはしないものの、おれはチリプチ音などのノイズがレコード再生…

2/6

新しいスピーカーを買った。今までは頂き物で間に合わせていて、それはそれで大変なお世話になっているのであるが、以前から気にしていたモデルの特価品が出ていたので、資金的に今は無理があるけど、長く使えそうな物だし痩せ我慢して買ってしまうことにし…

2/5

もしもおれが誰からも脅かされずに何も心配なく生活できる状況になったなら、おれは周りの人々に、もっと穏やかで寛容な態度で接することができるのではないかと思っていた。しかしそれが、大きな組織のトップに立つとか、手に余る権力を得ることでなされた…